私とPCの歴史

  私が一番最初にAT互換機を触ったのは、ほんの3年ほど前のことで、それ以前は
 その存在すら知らなかった。 その頃はスーパーファミコンでばりばりにゲームをやっていた
 頃であり、パソコン関係の情報は長い間得ていなかった。

  それまでのパソコンというと、最初に買ったのがシャープのX1TurboZで、この頃は
 ファミコンで遊んでいたが、ファミコンのファミリーベーシックというやつで少し覚えた
 BASICをX1でもいじっていた。 あとX1に付属していたZ MUSICとかいう音楽ツールで、
 FM音源を鳴らして遊んでいた。 X1でやったことと言えば他にはゲームだが、三國志(1)、
 蒼き狼と白き牝鹿、イース2、ハイドライド3、グラディウス、ソーサリアンあたりをやったような
 記憶がある。

  その次に買ったのがNECのPC-9801DXで、286を積んだDOSマシンだ。 この頃も
 あまり知識がなく、他に購入検討したのが98DO+というマシンだったような気がする。(笑)
 確か88と98の両方のモードを持ったマシンだった。 と言うのもPC-88時代の遺産は大きく、
 X1を使っていた頃は周りにも88ユーザーが多かったからそういうことを考えていたのだ。
 しかし結局購入したのはDX。 買った頃は、X1に比べてディスクアクセス速度が格段に速く、
 やっぱり98は速ぇ〜とか感動したものだ。(笑)

  DXを買ったのは良いが、すでに主流はBASICからDOSに遷っており、ゲームをやるにも
 DOSが必要になっていた。 初めて見る A> の文字に戸惑ったものだ。 コマンドはBASICと
 全然違うし。 DOSの解説本も持っていなかったので、DOSはゲームの起動ディスクを
 作成する程度にしか使えなかった。 その後FDDベースでゲームをやるのにも不自由し始め、
 NEC製のハードディスクを増設した。 確か55ボード(SCSI1)付きの100MBの物だったと思う。

  しばらくして、ウィンドウズなる物があると聞き、これを使ってみようと思うが、MS/NEC製の
 Windows3.1は386必須で、286では動作しない(後で知ったがEPSON版は制限付で動作可)。
 そこで調べてみると、286機を486にしてくれるパーツがあるではないか。 I・Oデータの
 製品だったが、486SLCを載せたいわゆるアノ手の物である。 DOSの知識がないために
 悪戦苦闘したが、何とか486化DXでWindows3.1を動かすことに成功した。 しかし、画面が
 16色でしか表示できない。(笑) また、AVIは紙芝居で動画になっていない。
 グラフィックアクセラレータの存在を知ったのはその頃で、これを見つけてきて付けてみる。
 音源との複合ボードで、かなり改善されていい感じだったが、この製品では画面を広くできる
 らしいので、まず640*400から640*480にしてみると・・・画面が縦にちらつく。 今考えれば
 簡単な事だが、98ノーマルディスプレイは640*400の24KHzにしか対応しておらず、
 それ以外の解像度が映るわけもない。 さすがにディスプレイはかなり高価なので、
 これ以上の購入は見送った。 しかも何故映らないのか、当時は解らなかった。
 しかしWin3.1導入時の苦労のおかげで、ようやくDOSが少しずつ解るようになっていた。

  さらにしばらく経って、Win3.1の後継でWindows95というOSが登場することを知った。
 さすがにこの98では無理だろうから(実際に286+486機では動作しない)、新たなマシンが
 必要だと思い、その頃知ったアプライドの広告などを見ていた。 そこで目に留まったのが
 富士通のFMV-DESKPOWER H (FMV-575D4)だ。 最初に書いたように、あまり知識も
 なかったのだが、Pentiumというのが速いCPUだというのは聞いていたので、
 Pentium75MHz、RAM 8MB、HDD 540MB、4倍速CD-ROM、17インチモニタ付属で、しかも
 ソフトが大量に付属という構成に、おお!と思った。 当時は98はDOS/V系に比べると
 まだ後れをとっており、似たような構成だとXaシリーズがあったがソフトやモニタが付いて
 いなかった。 98でDESKPOWERのような製品が登場するのは、Vシリーズ(VALUESTAR)から
 である。 とにかく、アプライドでこのDESKPOWERを注文し、購入することにした。 納期は
 2週間以内とのことだったが、まぁいいかと思って待つことにした。 結局待たされたのは
 1ヶ月で、その間に何度か担当者に電話して聞いたりしたが、居留守を使われたりして
 非常に不愉快な思いをした。 で、最初のAT互換機がこのマシンである。
 それまでがそれまでだけに、さすがに速い。 98のゲームが動かないのが少し悲しいが、
 これからはWindowsと共に生きていくことにしたのでもういい。(笑)

FMV-575D4の構成(増設含) 他ソフトが30種類くらい付属
CPU Intel Pentium 75MHz 100MHz=66*1.5動作
Memory SIMM 16MB 標準 FPM 8MB + 増設 FPM 8MB
M/B オリジナル NLX Acer製 ALiチップセット
Video CirrusLogic CL-GD5434 オンボード搭載 2MB
Sound Creative SoundBlaster16 Creative純正
HDD Quantum Fireball540A
Quantum Fireball1080A
E-IDE 540MB 5400rpm
E-IDE 1GB 5400rpm (増設)
CD-ROM 4倍速 ATAPI
FDD 3.5インチ 3モード
SCSI QLogic Fast!SCSI PCI SCSI2 (増設)
Mouse 富士通 PS/2マウス 標準添付品
KeyBoard 富士通 日本語106キーボード 標準添付品
Case オリジナル デスクトップ ?W NLX

  実はマシン自体はそれほど速いマシンではなく、平凡なマシンだった。 当時FMVはAcerの
 OEM品で、マザーボードもAcerの物だった。 最近でこそFMVは汎用パーツの組み合わせで
 作られており、トラブルも少なくなったようだが、少し前まではそのほとんどが
 ハードウェア自体(特にマザーボード)に致命的な欠陥を抱えるマシンだった。 私が買った
 モデルも業界標準のSCSIカード アダプテック AHA-2940が使えないという問題が
 あった。 予め情報を得ていたため、私はSCSIカードはQLogic Fast!SCSI PCIを購入した。
 長期に渡ってこういう問題を多く抱えたマシンであったため、私個人としては
 DESKPOWER=Acer =カス の図式が頭から離れない。 そのため、現在でもA Openの
 マザーボードなどは買う気になれない。 ファミコンのウルティマが非常に素晴らしいゲームで
 あったために ウルティマ=超絶クソ の図式と同じだ。

  DESKPOWER購入時は不満もなかったのだが、上記のような問題を知り、DOS/V系雑誌で
 様々な知識を得ていくうちに「自分で好きなパーツを組み合わせてマシンを作る」という
 魅力に惹かれるようになった。 DESKPOWERを買って5ヶ月程度過ぎた頃だった。
 そしてツートップが福岡に店舗を構えることになり、プレ開店セールに行ったその日、
 マザーボード、ビデオカードその他を買ってしまった。 DESKPOWERはさっさと売ってしまい、
 他のパーツの足しにした。 そして完成したのが初の自作マシンである。
 完全に部品が揃って完成したのは、1995年12月のことだ。

初代機構成表
CPU Intel Pentium 120MHz 133MHz=66*2動作
Memory SIMM 16MB FastPage 4MB*4 60ns
M/B GIGA-BYTE GA-586ATE Socket7 TritonFXチップセット
Video I・O DATA GA-DR2/PCI Trident TGUi9660 2MB
Sound Creative SoundBlaster16 GameBlasterセット品
HDD Quantum Fireball 1080A E-IDE 1GB 5400rpm
CD-ROM Creative CR-563-B 2倍速
GameBlasterセット品
FDD TEAC FD-235HG 3.5インチ 3モード
SCSI QLogic Fast!SCSI PCI SCSI2
Mouse Microsoft Mouse シリアルマウス
KeyBoard 日本語106キーボード ノーブランド品
Case KN-800 ミニタワー 200W? AT

  その後、CPUを Pentium 120MHz -> Pentium 166MHz -> MMX Pentium 166MHz
 -> MMX Pentium 233MHz -> Pentium2 266MHz と変える。


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